出版社内容情報
中国史の長期的な動態・静態的構造には、幹部と民衆、関係と制度、都市と農村、政治と経済という4つの断層性があった。中国社会の基底構造を踏まえて、現代中国の可変性と不変性のメカニズムを解明する。
内容説明
中国というこの巨大な隣国は、なぜ、いかにして二千年もの長期に亘り、幾多の動乱や変転を経ながらも、その統一性を保持して今日にいたるのか。中国史の長期的な動態・静態的構造には、幹部と民衆、関係と制度、都市と農村、政治と経済という四つの断層性があった。中国社会の基底構造を踏まえ、現代中国の可変性と不変性のメカニズムを解明する。
目次
第1章 地域研究の方法と現代中国研究
第2章 社会と国家の緊張関係
第3章 中央・地方関係から見た動態的政治構造
第4章 体制維持のガバナンス―軍と警察、ナショナリズム
第5章 歴史から見た政治体制の構造
第6章 中国共産党型政治体制論―カスケード型権威主義体制
第7章 習近平体制の戦略と指導基盤
著者等紹介
天児慧[アマコサトシ]
1947年生、早稲田大学教育学部卒、東京都立大学法学修士、一橋大学社会学博士学位取得。琉球大学、共立女子大学、青山学院大学を経て、2002年より早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。以後早稲田大学大学院アジア太平洋研究科長、アジア太平洋研究センター長、グローバルCOE「アジア地域統合のための世界的人材育成拠点」拠点リーダー、早稲田大学アジア研究機構現代中国研究所所長、人間文化研究機構・現代中国地域研究プログラム代表など歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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