中世和歌史論―様式と方法

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  • サイズ A5判/ページ数 480p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000238892
  • NDC分類 911.14
  • Cコード C3091

出版社内容情報

古代社会に誕生した和歌は、なぜ時代を超えて生き続けることができたのか。古代和歌から中世和歌への飛躍こそが、文芸ジャンルとしての永続性を決定づけたのではないか。中世という時代において、和歌に何が起こったのか。歌人たちの創作の営みを通して、中世和歌の詩的達成を考究し続けてきた著者の長年の論考を集成する。

内容説明

古代社会に誕生した和歌は、なぜ時代を超えて生き続けることができたのか。古代和歌から中世和歌への飛躍こそが、文学としての永続性を決定づけたのではないか。中世という時代において、はたして和歌に何が起こったのか。歌人たちの創作の営みを通して、中世和歌の詩的達成を考究し続けてきた著者の長年の論考を集成する。

目次

第1編 古代和歌における中世―風景と主体(曽禰好忠の和歌表現;和泉式部の歌の方法 ほか)
第2編 中世和歌の方法的始発―縁語的思考と演技(源俊頼の方法と『俊頼髄脳』;西行の「ことばのよせ」 ほか)
第3編 中世和歌の形成―藤原俊成と藤原定家(千載集の羇旅歌;藤原俊成の縁語的思考 ほか)
第4編 中世和歌の展開―歌人と創作意識(源実朝と音;源実朝と『万葉集』 ほか)
本居宣長と『新古今集』―近世からの照射

著者等紹介

渡部泰明[ワタナベヤスアキ]
1957年生まれ。1981年東京大学文学部卒業。1986年東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専門課程博士課程退学。フェリス女学院大学助教授、上智大学助教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授。和歌文学・日本中世文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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akuragitatata

2
和歌を論じるてつき、そして視線には二つある。一つは徹底的な熟読によってえいやと論じる。これは「眼光」という。もう一つは、調べ物の成果として、似ている作品や似ていない作品を隣に置いて眺める。これは「匍匐前進」という。眼光するどきもののふは刃を握ってそのまま往生した。匍匐前進をしていた人はいつのまにかジェット機よりも早く北海道にたどり着いていた。北海道ではカニが食い放題であった。カニを食べているうちに往生の仕方を忘れて匍匐前進で海に潜っていった。下人の行方は誰も知らない。2017/06/15

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