内容説明
幼い頃から憧れ、四〇代でマネジャーとして就職した会社には、性差別が蔓延していた。筆舌に尽くしがたい労働環境、セクハラ、度々のレイオフに耐え、家族の暮らしを守るために、彼女は誇りを持って働き続けた。しかし、定年が迫ったある日、彼女の賃金が男性社員よりも格段に少ないことを示すメモが舞い込む―。差別に泣き寝入りせず、巨大企業を相手に一人で訴訟を提起して、連邦最高裁、さらには連邦議会まで闘い続け、アメリカにおける「平等賃金の祖母」となった女性の、波乱に満ちた自伝。
目次
第1章 ポッサムトロット
第2章 チャールズとの結婚
第3章 働きに出る
第4章 ゴム産業の労働者となる
第5章 心明るく、足取りも軽く
第6章 ワニに膝まで食われて
第7章 虎のしっぽを掴んで
第8章 名誉を守るために
第9章 レッドベター氏、都へ行く
第10章 平等賃金の祖母となる
付録 オバマ大統領のスピーチ―リリー・レッドベター公正賃金復元法の署名にあたって
著者等紹介
レッドベター,リリー[レッドベター,リリー] [Ledbetter,Lilly]
アラバマ州ジャクソンビル生まれ。若くして結婚、二児を育てる。1979年にタイヤ製造のグッドイヤーにマネジャーとして就職し、19年間勤務。退識後、男性との賃金差別で同社を訴える。2007年に連邦最高裁で敗訴が確定したが、訴えにもとづき、オバマ政権下でレッド・ベター公正賃金復元法が成立
アイソム,ラニアー・S.[アイソム,ラニアーS.] [Isom,Lanier Scott]
アラバマ州バーミングハム在住のライター、ジャーナリスト。チューレーン大学およびアラバマ大学で英文学を学んだ後、教員を経て出版や雑誌編集に携わる
中窪裕也[ナカクボヒロヤ]
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。東京大学法学部卒業、ハーバード・ロースクール法学修士(LL.M.)課程修了。専攻は労働法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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