• ポイントキャンペーン

長期脳死―娘、有里と生きた一年九カ月

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 133p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000238571
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

内容説明

あのとき、娘は確かに生きていました―。脳死判定から1年9カ月。最期の瞬間まで、かけがえのないその一日一日を、母は娘とともに生きた。

目次

1章 あふれる笑顔(不思議な運命;出産 ほか)
2章 発病(突然の発病;大学病院に転院 ほか)
3章 一年九か月の日々(在宅介護への思い;気管切開への決断 ほか)
4章 長期脳死の子どもたち(有里の仲間たち)
5章 永遠のお別れ(急変;神様、もう少しだけ ほか)

著者等紹介

中村暁美[ナカムラアケミ]
1964年生まれ。1985年3月、文教大学女子短期大学部卒業。「脳死」の子を抱える家族についての理解が広がるように活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤナギ

7
深いテーマだった。体が温かく、心臓の拍動があるから死ではない。確かにその通りだと思う。死というと絶望的な感覚に陥るが、心臓が止まらない限りは死ではないという考えはよくわかる。線引きが難しいところだと思う。目覚めることが生きることという意見も本に出てきたが、私は著者の考えと同じで温かみがあり、心臓の拍動があり、爪や髪や身長が伸びる。機械で生かされているという人もいるが、機械に生かされてるのではなく助けを借りながら生きていると思う。突然の発病、突然の脳死宣告。いかに辛かったか。心境を考えると涙が止まらない。テ2013/06/06

マイケル

2
泣ける。男3人の後に産まれた待望の女の子。3人のお兄ちゃんに可愛がられた明るく活発な女の子が突然の痙攣で救急搬送された挙句、脳死宣告を受ける。しかし心臓はちゃんと動いており体も暖かいまま1年9か月間の長期脳死。脳死は人の死ではない、家族は納得できないと訴える母親。やはり、臓器移植のために脳死を人の死とするのはおかしい。髪も伸びて成長する死体なんて。脳死臓器移植に興味のある人は是非読んで欲しい。読みやすい本だが重いテーマ。原因不明とのことだが、まさか先日読んだ本「ワクチン副作用の恐怖」の可能性はないのか。2020/07/30

みさみさ

2
脳死と判定されても数年も体が生き続けることができる例があるなんて知りませんでした。子供の場合、身体について未知の部分が多く、たくさんのご家族が『奇跡』と呼べるような体験をしている事実も。私は臓器移植ばかりに考えが行ってしまっていたが、答えはそう簡単なものではないのだと考えが広がりました。無知はこわいです。2015/01/30

あら

1
作者の娘、有里ちゃんが脳死になってからの1年9ヶ月を綴っているが、介護をしているうちに家族の絆がどんどん強くなり、最後は素直に見送ることができてすごい感動した。2012/10/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/624767
  • ご注意事項