中国共産党史の論争点

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  • サイズ B6判/ページ数 207,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000238526
  • NDC分類 315.22
  • Cコード C3022

内容説明

中国共産党史の様々な論争点を多角的に分析した書。1920年代の陳独秀評価の問題から、富田事件、延安整風、朝鮮戦争、反右派闘争、大躍進、文化大革命、林彪事件、「四人組」追放まで、中ソ関係も含め、毛沢東時代の核心に気鋭の研究者が迫る。歴史が政治と深く関わる中国で、党史研究の新時代を切り開く注目作。

目次

第1部 中国共産党史の論争点(陳独秀評価の問題;富田事件とソビエト区反革命粛清の問題;長征途上の「武力解決」に関する密電の問題;「西路軍」の問題;延安整風と「搶救運動」の問題;朝鮮戦争の問題;過渡期の総路線と社会主義改造の問題;「高崗・饒漱石事件」の問題;反右派闘争の問題;「大躍進」と人民公社化運動の問題;一九五九年の蘆山会議の問題;七千人大会の問題;「四清」運動の問題;「文化大革命」の原因に関する問題;中国共産党第九回大会での政治報告の起草をめぐる問題;「第一号号令」の問題;国家主席設置と九期二中全会の問題;「九一三事件」の問題;「四人組」粉砕の問題;中ソ関係の問題)
第2部 解説 中国における歴史と権力(中国における歴史;「官方歴史学」とは;新時期の中国歴史学;「新時期歴史学」の登場;「歴史問題」と名誉回復;新時期歴史学の広がり;「民間歴史学」の波紋;韓鋼論文について;残された問題;「現代化」と「近代化」)

著者等紹介

韓鋼[カンコウ]
中国共産党中央党学校党史研究室教授。1958年湖南省生まれ。北京師範大学大学院修了

辻康吾[ツジコウゴ]
現代中国研究者。1934年東京生まれ。東京外国語大学中国語学科・立教大学法学部卒業。毎日新聞香港・北京支局長、東海大学教授、獨協大学教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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bapaksejahtera

10
政権奪取後70年を超え、その間の芳しからざる治績にも拘らず権力を維持する中共党の正当性は、本書に明確に解説される通りマルクス主義の歴史観に基づき何らやましい物ではないらしい。況て中国正史の伝統はこれは二重に保証する。無謬の共産党の歴史は絶対不可侵であるが、本書は2005年にネットに掲載された論文の翻訳で、改革開放以来蓄積された民間歴史研究の成果を基に中共軍戦前の行動や大躍進、文革、更に林彪事件等是迄正史でねじ伏せられてきた20の事項について限られた記述で纏めてある。本文とほぼ当量の解説や注記が解りやすい。2022/06/01

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