内容説明
地域から医者が消え、次々に閉鎖される病院、広がる行き場のない患者たちの不安…いま地域医療が崩壊している。医療過疎地域にある東金病院の院長平井愛山は、病院や病状という「点」ではなく、地域全体や患者を「面」として捉え、地域住民・NPOとともに「医師を地域が育てる仕組み」を作り上げた。危機に瀕した地域医療の再生案を提唱する。
目次
第1章 病院から医師がいなくなる
第2章 医師不足―問題の本質とは
第3章 「点」から「面」へ―「わかしおネットワーク」のこれまでとこれから
第4章 地域で医師を育てる
第5章 医師が来てくれる地域をつくる―住民のできることを
第6章 政策に翻弄されるな
第7章 地域医療を再構築する―進むべき方向とは
終章 わが国の医療はどこへいく
著者等紹介
平井愛山[ヒライアイザン]
千葉県立東金病院院長。医学博士。日本内分泌学会内分泌代謝科専門医。千葉大学医学部卒。千葉大学医学部附属病院内科医員、国立柏病院、船橋済生会病院、千葉大学医学部第二内科医局長を経て、現職。「健康ちば21」策定専門委員会委員長、内閣官房「高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部」IT新改革戦略評価専門調査会医療評価委員会委員などを歴任。電子カルテと地域医療連携ネットワークである「わかしおネットワーク」を立ち上げ、2005年度の日本経済新聞賞を受賞した
秋山美紀[アキヤマミキ]
慶應義塾大学総合政策学部専任講師。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、(株)仙台放送勤務を経て、ロンドン大学経済政治大学院(LSE)にて、メディア・コミュニケーション分野の政策、規制について学び、修士号取得。その後、慶應塾大学大学院政策・メディア研究科にて博士号取得。主な研究テーマは、地域医療連携におけるコミュニケーションで、調査は千葉県山武地域をはじめ全国に及んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroshi Horie
pochiojisun