内容説明
日本、ドイツ、合衆国の3国は、それぞれの地域の主要国にして経済大国である。そのため地球環境への責任も大きく、国際的な環境政策に対しても大きな影響力を持つ。だが、たとえば地球温暖化問題において3国は立場を異にし、京都議定書の採択に向けての交渉は難航を極めた。3国が異なる環境政策を選択することが多いのはなぜか。気鋭のアメリカ人政治学者が、政治文化、行政機構、社会運動の比較分析により、その原因にせまる。
目次
第1章 イントロダクション
第2章 環境保護運動と環境政策の誕生
第3章 環境保護運動の制度化
第4章 酸性雨とオゾン層破壊に対する政策
第5章 気候変動問題―国連環境開発会議への道程
第6章 気候変動問題―京都議定書をめぐるたたかい
第7章 地球環境政治と環境政策コミュニティ
第8章 国内政治と地球環境―日本、ドイツ、合衆国を比較して
日本語版への補遺―京都議定書批准(2002年)以後の展開
著者等紹介
シュラーズ,ミランダ・A.[シュラーズ,ミランダA.][Schreurs,Miranda A.]
ベルリン自由大学教授(環境政策研究所・所長)。専門は環境政治学、国際関係論
長尾伸一[ナガオシンイチ]
1955年生。名古屋大学大学院経済学研究科教授。専門は経済思想、社会思想、政治経済学
長岡延孝[ナガオカノブタカ]
1959年生。同志社女子大学現代社会学部教授。専門は環境政策、地域政策、政治経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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