内容説明
皇朝(皇帝による統治)の文明大国は旧文明を否定して出発した新中国へ、さらに文化大革命を経て改革開放へ―東アジアが力による競合の国際システムに投げ込まれた過去二百年、中国の経験した国家アイデンティティの大変動から何を学ぶか。東西の多文化社会の実践と矛盾を多く経験してきた華人歴史学者が、日本の読者に向けてマクロな視界から打ち出すメッセージ。国際文化教育交流財団(石坂財団)講演に大幅加筆。
目次
第1章 伝統の評価
第2章 近代国民国家への移行
第3章 文明の再構築
第4章 中国の地域的・国際的立場
著者等紹介
ワンガンウー[ワンガンウー]
歴史学者。1930年インドネシアのスラバヤ生まれ。マラヤ大学教授、王立アジア協会マレーシア副支部長、香港大学学長、オーストラリア国立大学教授、国立シンガポール大学東亜研究所長を歴任
加藤幹雄[カトウミキオ]
1936年生まれ。早稲田大学政経学部卒。(財)国際文化会館企画部長、常務理事を経て現常任参与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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