出版社内容情報
問題解決の鍵でありながら,環境問題における企業の役割は十分議論されることがなかった.企業の実態を知悉するわが国を代表する環境エコノミストが,あるべき環境政策や企業行動について論じた初の本格的「企業と環境」論.
内容説明
企業が変わらなければ環境改善は進まない。企業の実態を知悉する環境エコノミストが、企業を中心に、政府や消費者など環境問題の主たるアクターの役割を縦横に論じる。次いで海外の最新事情を紹介しつつ、現下の国際的緊急課題である温暖化と廃棄物問題を軸に、複雑で詳細な議論を手際よく整理し、問題の所在を提示。さらに、「自由貿易と環境保護」の両立問題を取り上げ、豊富な事例をもとに政府・企業に対して今後の指針を提供する。日本とアジアの環境問題を取り上げ、あるべき環境政策や企業行動について論じる。
目次
第1部 地球環境問題の本質
第2部 環境問題と企業
第3部 環境問題と政府
第4部 消費者・住民・NGOの役割
第5部 地球温暖化問題
第6部 廃棄物・リサイクル
第7部 自由貿易と環境保護の両立
第8部 わが国およびアジアの状況