内容説明
その後の世界のあり方を決定的に変えたといわれる第一次世界大戦の歴史を、政治史・経済史・軍事史・外交史にとどまらず、社会史・文化史(戦場での暴力、兵士や銃後の市民の意識、社会統合、戦後の記憶のあり方…)の最新の成果を踏まえ、総合的に描か出す。仏独両国の大戦研究の第一人者が共同で執筆した定評ある通史の翻訳。下巻は、長期戦や戦場の暴力の問題をとりあげるとともに、連合国の勝利と講和に至るまでの推移をたどり、第一次世界大戦をヨーロッパの統合過程の出発点に位置づける。
目次
第3部 前代未聞の暴力を伴う戦争?(承前)(戦場の暴力;民間人に対する暴力)
第4部 なぜかくも長期戦になったのか?(神話となった短期戦;勢力均衡;講和の試み)
第5部 やぶれた均衡(ドイツ優位への均衡解消;勝利と講和;戦後)
著者等紹介
ベッケール,ジャン=ジャック[ベッケール,ジャンジャック][Becker,Jean‐Jacques]
1928年パリ生れ。フランス現代史。パリ第10大学(ナンテール)名誉教授、ペロンヌ大戦博物館・研究センター名誉所長
クルマイヒ,ゲルト[クルマイヒ,ゲルト][Krumeich,Gerd]
1945年デュッセルドルフ生れ。ドイツ・フランス近現代史。デュッセルドルフ大学名誉教授、ペロンヌ大戦博物館・研究センター副所長
剣持久木[ケンモチヒサキ]
1961年東京生れ。フランス現代史。上智大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。静岡県立大学国際関係学部国際言語文化学科准教授
西山暁義[ニシヤマアキヨシ]
1969年神奈川生れ。ドイツ現代史。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、共立女子大学国際学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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