出版社内容情報
平戸の入り江の風景への感慨を述べた表題作ほか、各地の祭りを訪れ、地域文化を味わう国内の旅。中国やチベットを歩き、人々と交歓する海外の旅。病や老い、親族への思い。読売文学賞受賞の名手による珠玉のエッセイ。
内容説明
死が降りてくるとき―風の国、砂の国、川の国への旅。赤紙を破り捨て、村人が死守した祭りの現場で、チベットの鳥葬場で…。詩人が聴き届けた、生者と死者の対話の現在。
目次
祝う詞について
雪の夜に、うち噺して―山形県鶴岡市「黒川能・王祇祭」
ある日、一日、狐になって―新潟県阿賀町「狐の嫁入り行列」
飛沫論
女性がしきる赤岡、絵金の町―高知県赤岡町「絵金祭りと絵金歌舞伎」
伝統と創作と情熱と活力と―沖縄県「琉球國祭り太鼓」
旅に溺れる
町の人みんなが芸術家―富山県福岡町「つくりもん祭」
雪球を当てる楽しみ、当てられる悔しさ―北海道壮瞥町「昭和新山国際雪合戦」
ツリーハウスという迷路〔ほか〕
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