狙撃手、前へ!―ある父島移民の戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000237307
  • NDC分類 916
  • Cコード C0021

出版社内容情報

狙撃兵として中国大陸の殺戮の日々を生き延びた横山丈夫の眼を通し、矛盾に満ちた戦争の姿を描き出す。

内容説明

中国大陸の戦場を生き延びた横山丈夫の眼を通し、矛盾に満ちた戦争の姿を描き出す。

目次

第1章 かりそめの来島者たち
第2章 狙撃手への足がかり
第3章 鉄路の戦い

著者等紹介

瀬戸山玄[セトヤマフカシ]
1953年鹿児島県市来町生まれ。早稲田大学文学部卒。写真作法を若き日の荒木経惟氏に学び、映像製作会社に勤務後、写真家の道を歩みながら『東京ゴミ袋』(文藝春秋)などノンフィクションライターとしても「風土と人間」をテーマに著書多数を著す。2000年に、写真と映像と文筆を重ねて、有名無名を問わず世の中はどのように営まれているかを問うドキュメンタリスト宣言後は、記録家に。以降、動画を用いた物づくりのメイキングプロセスを発表して、伝承と領域横断の新しい道を探る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

cape

18
戦争に行こうと志願した一人の老爺の聞き取りから、父島の歴史とあの戦争を掘り起こしている。戦争の経験を語る本は星の数だが、父島移民という点が新鮮。志願兵であった、狙撃手であったという何度も記述される特徴は、あまり重要ではない。語り手一人の記憶が信頼に値しないことはよく知られている通りで、怪しい部分もないではないが、一つの事例として貴重だとは思う。8月6日、それぞれの戦争に、それぞれが向き合うべきこの時期に、毎年考えることは日本人に必要なことだろうと思う。そして私は思う。私は戦争には行かないと。2016/08/06

yuzuriha satoshi

7
「戦争は好きでも、兵隊は嫌いでした」 子や孫に自身の戦争体験を「自慢話」として語る父島移民・横山丈夫 しかし彼の語る戦争は英雄譚ではない。戦争を愚かな人間同士の殺し合いの行為としてとらえ、「否定」しないが決して「是」とはしない。体験者の貴重な声を記録した本として長く残っていくものだと思う。2016/09/28

takao

1
ふむ2025/02/19

kikizo

1
実話の生々しさ。綺麗ごとではなく淡々と本音を語る横山さん。一つ間違たら死んでいた。という戦場での暮らしぶり。嫌な上官に、死人お尻の肉を焼いて出したといくだりが、気色悪いと思いながら笑えてしまった。2015/08/27

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