蒼穹のかなたに〈2〉―ピコ・デッラ・ミランドラとルネサンスの物語

蒼穹のかなたに〈2〉―ピコ・デッラ・ミランドラとルネサンスの物語

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000237062
  • NDC分類 953
  • Cコード C0022

出版社内容情報

諸宗教,諸文明の調停を目指した,天才ピコの生涯を描く歴史小説.豪華公ロレンツォ,フィチーノ,ボッティチェルリら,15世紀フィレンツェの天空を飾った星々が思想の管弦楽を奏でる.呪術への耽溺,魔女との逃避行,異端や道化との対話をくぐり,やがて「人間の尊厳」という名の自由の蒼穹へと脱出する,精神のルネサンス歴程.

内容説明

「人間の尊厳」の名において、ユダヤ教・キリスト教・イスラームの調停を志した天才ピコ。中世神学や新プラトン主義など、時代の支配的な思潮の懐で、ついに反抗と変革の狼煙を上げるにいたる精神の軌跡を描く。運命の女、黒魔術・白魔術、占星術・降霊術、そして聖俗の混淆と異端審問―ルネサンスの気圏を攪拌しつつ、振幅の大きなドラマが生み出されてゆく。近代を準備した思想とその敗者の精神史、ダークサイドの物語が、イメージ豊かに紡がれる。

著者等紹介

バリリエ,エティエンヌ[バリリエ,エティエンヌ][Barilier,Etienne]
1947年、ローザンヌ生まれ。スイス・ロマンス語圏文学の旗手として、70年代初頭より活躍する。歴史に取材し、その時代の「精神の現在」を捉えようとする歴史文学の作品が多い。ローザンヌ大学において博士号取得。78年、小説『トリスタンの犬』でプリ・ドヌール文学賞受賞。80年、小説『プラハ』でランベール賞受賞。カミュ、サルトル論をはじめ、評論活動も旺盛で、78年、『アルバン・ベルク』によってメイラン賞を、96年には、その批評活動に対してヨーロッパ評論賞を贈られている

桂芳樹[カツラヨシキ]
1932年生まれ。専攻、ルネサンス思想史。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。名古屋大学、筑波大学でオリエント・ヨーロッパ思想史を担当した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品