出版社内容情報
「ポストモダン」は政治学に何をもたらしたのか。政治の輪郭が揺らぐなかで、権力、政治的主体、そして民主主義/全体主義/自由主義等の政治的イデオロギーの変容の軌跡を追って積み重ねられた、理論的考察の成果を集成する。
内容説明
「ポストモダン」は政治学に何をもたらしたのか。政治の輪郭が揺らぎ、権力、政治的主体や自我のあり方、デモクラシー、リベラリズムなどの政治的理念・イデオロギーが変容していく中で、政治学は今、何を問い、何を語りうるのか。「政治的なるもの」の変容の軌跡を追って精緻に積み重ねられた、理論的考察。
目次
1 「政治的なるもの」の行方(“政治”と「政治」;「政治的なるもの」の変容;「現代思想」と政治学 ほか)
2 イデオロギーの行方(「自由民主主義」―理念と体制の間;全体主義;リベラリズムの多義性)
3 自我/主体性の行方(「忠誠と反逆」を読む;丸山眞男における自我の問題の一断面;「魅力」と「危うさ」と―政治理論から見た和辻倫理学;「主体性」のあとで―西谷修『不死のワンダーランド』を読む)
著者等紹介
川崎修[カワサキオサム]
1958年生まれ。東京大学法学部卒業。現在、立教大学法学部教授。専攻は政治学・政治学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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