出版社内容情報
満州事変勃発の砲声を聞いた満州の少年時代。戦時下に旧制四高に入学、忘れ得ぬ出会いがあった金沢の青春時代。治安維持法違反容疑で拘束された解放前夜の京都の学生時代。近代の日韓関係を貴重な証言を交えながら生きいきと描きだす。
内容説明
朝鮮北部鴨緑江の畔、義州で生まれたが、家族とともに奉天(瀋陽)郊外に移り住み、張作霖爆殺事件の爆音や満州事変の砲声を聞いた流浪の地・満州での少年時代。旧制四高に入学して、忘れ得ぬ出会いと別れがあった戦時下の金沢での青春時代。戦争末期、治安維持法遺反容疑で憲兵隊に拘束され、祖国解放の日を迎えた京都での学生時代。そして在日の子どもたちの民族教育に情熱を傾けた戦後直後の疾風怒涛の時代。貴重な歴史的証言を交えて、近代の朝鮮と日本の関係を生きいきと描きだす。
目次
第1章 失われた祖国
第2章 流浪の地、満州で
第3章 植民地「満州国」の実態
第4章 過酷な植民地支配の下で
第5章 激しい収奪と抗日武装闘争
第6章 山口淑子・李香蘭さんのこと
第7章 戦時下の金沢での青春
第8章 解法前後の日々
第9章 忘れ得ぬ人びと―李升基博士・柳宗黙禅師
終章 母なる祖国の統一を求めて
著者等紹介
白宗元[ペクジョンウォン]
1923年、朝鮮平安北道義州生まれ。京都大学経済学部卒。建設通信社(現・朝鮮通信社)社長、朝鮮大学校学部長、朝鮮民主主義人民共和国教授・歴史学博士、朝鮮総聯中央副議長、在日本朝鮮人体育連合会会長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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