瞬間と永遠―ジル・ドゥルーズの時間論

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  • サイズ A5判/ページ数 197p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000234825
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

内容説明

20世紀最後の哲学者ジル・ドゥルーズが描いた軌跡には、いつも「時間」の問題が深く刻み込まれていた。『差異と反復』、『意味の論理学』に始まり、『アンチ・オイディプス』を経て『シネマ』、『哲学とは何か』まで、全主要著作を「時間論」として読みきる画期的論考。

目次

序章 ドゥルーズの時間論とは何か
第1章 第三の時間
第2章 永遠の現在
第3章 見者の時間
第4章 生成の歴史
第5章 断片の歴史/歴史の断片
終章 自然の時間と人為の時間
補論1 パラドックスとユーモアの哲学
補論2 ドゥルーズ哲学における「転回」について

著者等紹介

桧垣立哉[ヒガキタツヤ]
1964年埼玉県生まれ。1992年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門は現代フランス哲学・日本哲学・生命論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Bevel

8
差異と反復の第二章の時間論、意味の論理学のクロノスとアイオーンにとっくみあっているところと補論2がよかった。ベルクソンの議論との関わり方から、ドゥルーズを見るときの言い方が、わかりやすい。2011/04/05

yu-onore

1
第二の時間(潜在的な現在がその都度現動化する=ベルクソン的)から第三の時間(「現在と非現在の循環だけでなく、そこで無限に延長される方向性が穿たれる必要を示す」、時間が進むという未来も含めて思考できるようになる)へ。「「前」と「中間休止」と「後」という三つの位相を区切ることで、アプリオリな直線のなかでの時間性を提示する」中間休止の作用が、経験の条件としての第三の時間の中で経験的なものを捉え直すことが可能となる。2022/01/16

rinrin

0
【BOOK-029】!!!!!!!2013/01/17

Mayjufa

0
重層的な時間、自己なき自然の時間および質料性として生きる人間を、哲学の素養が無い者にとっては十全に捉えられないながらもなお、垣間見られるような煌めく言葉の連なりに魅惑されて、ドゥルーズの思考の軌跡とそれに折り重なる二十世紀の知に触れることができた。それに誘われて、具体的な経験世界を、そこに隣接する何某かの外部と共に描くことを探求したい。2020/09/21

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