内容説明
「これにて12年の知事業を卒業します」。アサノ知事は、四選は固いと思われていた矢先、突然の不出馬宣言をした。ユニークな三回の選挙、議会との激しい応酬、障害者施設解体宣言の衝撃、県警との報償費をめぐるバトル、楽天ゴールデン・イーグルス誘致の内幕…。アサノ知事は、「宮城県の恥を雪ぎ、県民の誇りを取り戻す」不退転の決意で、県政に取り組んできた。地方発の改革を断行して県民の活力を掘り起こし、本物の民主主義を根付かせるとの強固な信念に貫かれ、喜怒哀楽に溢れた12年間の知事業を書き下ろした記録。
目次
第1章 私が知事を辞めたわけ―五十七歳転職最後のチャンス
第2章 組織スキャンダル―情報公開に聖域なし
第3章 選挙は楽し―基盤なし借りなしで三選
第4章 議会との緊張関係―万機公論に決すべし
第5章 地域おこしの醍醐味―楽天イーグルス負けても元気
第6章 福祉の現実と理想―障害者施設解体宣言
第7章 地方活力の時代―目指せ地方分権全国知事会のとりくみ
第8章 知事の責任―県警犯罪捜査報償費
著者等紹介
浅野史郎[アサノシロウ]
1948年2月生まれ。宮城県仙台市出身。慶應義塾大学総合政策学部教授。1970年、東京大学法学部卒業後、厚生省に入り、社会局老人福祉課課長補佐、在米日本大使館一等書記官、年金局企画課課長補佐を経て、北海道庁福祉課課長。厚生省生活衛生局企画課課長などで23年7カ月務めた厚生省を退職し、1993年宮城県知事選挙に出馬、当選。1997年、再選(第二期)。2001年、再選(第三期)。2005年11月20日、任期終了にて知事職を勇退。3期12年の知事職退任後は、宮城県社会福祉協議会会長、東北大学客員教授、社団法人日本フィランソロピー協会会長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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