出版社内容情報
市場化のマイナス要因にどう対処するか――小泉政権は「改革なくして成長なし」を掲げるが、このスローガンははたして正しいのか。郵政・道路公団の民営化問題から少子高齢化時代の社会保障政策、日米関係のあるべき姿まで、本書刊行直前に93歳の生涯を閉じた著者が、『21世紀日本への期待』(2001年)に続いて展開した最後の書き下ろし!
内容説明
小泉政権は「民で出来ることは民にゆだねて市場メカニズムを活かし、同時に小さな政府に変えてゆく」と言う。しかし、市場化には、人間生活の福祉からの逸脱や市場の失敗と呼ばれるネガティブな効果も否定できない。こうした市場化のマイナス要因にどう対処するのか。また、日本は米の世界戦略に組み込まれたままでいいのか。著者は、対米一辺倒からの脱却と成長を前提としない改革を提言する。
目次
第1部 小泉政権の政策批判(民営化の問題点;「改革なくして成長なし」と言うが…)
第2部 技術革新が進む社会的環境の変容(高度情報化社会の光と影;少子・高齢化の進展と世代間負担配分の問題)
第3部 明るい未来を求めて(アメリカからの完全な自立を!;東アジアにおける日本の役割―核兵器廃棄の先頭に立て!;成長なくて改革をこそ ほか)
著者等紹介
都留重人[ツルシゲト]
1912年東京生まれ。ハーヴァード大学経済学部卒業。47年第1回「経済白書」を執筆。48年東京商科大学教授。72‐75年一橋大学学長。のち朝日新聞論説顧問、明治学院大学教授を歴任。一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
脳疣沼
あ