感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
彬
3
専門的に込み入った話をしていたのでちょっと掴めていない部分もありますが、ユダヤ教とキリスト教の自己確立、あるいは自身の優位性を確立し、敵対者を貶めるのをどのように行ったかを代表的な人物を選び出して論じている。それだけでなく、ドイツ国家のなかでのユダヤ人とドイツ人の複雑な心理状況、環境の変化にも踏み込んでいるので、宗教観の対立、人種間の対立の二つを読むことが出来る。流れが掴めてくるにつれて面白くなった。当時ドイツは仮初か本心からか本書では判断できないもののユダヤ人の同化を望んでいたのを初めて知りました2011/06/01