内容説明
さまざまな角度から明らかにされる独自の風土と歴史。考古学、近世史、近代史、朝鮮史、美術史などから迫る。巻末には、一五代沈壽官、児玉英作両氏への貴重なインタビューなど苗代川に暮らしてきた人々の声を収める。
目次
第1部 総論(近世の苗代川;苗代川の近代史)
第2部 近世から近代へ(考古学資料から見た近世苗代川の窯業;「苗代川人」という主体―“朝鮮由来の異邦人”の移住からアイデンティティーの確立・崩壊まで;窯業産地としての苗代川の形成と展開―薩摩焼生産の歴史;朝鮮人村落「苗代川」の日本化と解体;近世の苗代川と玉山宮をめぐる言説について)
第3部 近代の苗代川(西南戦争と苗代川;苗代川と「改姓」―東郷茂徳にみる二つの差別からの脱却とその苦悩;日清・日露戦争と苗代川「朝鮮人」;第一三代沈壽官と植民地朝鮮;柳宗悦・民芸運動と苗代川の近代)
著者等紹介
久留島浩[クルシマヒロシ]
1954年生。国立歴史民俗博物館館長。日本近世史
須田努[スダツトム]
1959年生。明治大学教授。日本近世、近代史
趙景達[チョキョンダル]
1954年生。千葉大学教授。朝鮮近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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