ザビーナ・シュピールラインの悲劇―フロイトとユング、スターリンとヒトラーのはざまで

個数:

ザビーナ・シュピールラインの悲劇―フロイトとユング、スターリンとヒトラーのはざまで

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月26日 03時48分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 416p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000230285
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0011

内容説明

若きユングの最初の患者にして恋人、後に独創的な精神分析家としてフロイトからも高く評価されたザビーナ・シュピールライン。しかし母国ロシアに戻った彼女を待っていたのは、スターリン時代の粛清により弟三人を銃殺され、自らもドイツ軍に娘二人とともに虐殺されるという残酷な運命だった。スキャンダルの当事者という歪曲された烙印を押されたまま、先駆的な業績とともに歴史の闇に葬られていた彼女の生涯を、膨大な史料と各国にわたる調査により丹念に跡付けた画期的な力作。

目次

第1部 ロシアでの幼年時代(父親の生い立ち―農民の息子から大商人へ;母親の生い立ち―帝政ロシアで初めて大学に入学した女性の一人;ロストフ・ナ・ドヌーでの幼年時代;ロストフのエカテリーナ・ギムナジウムにて)
第2部 スイス時代―1904~1911年(神経症の時代;約束の地;ブルクヘルツリ精神病院;ユングの治療とザビーナの転移;友人の女性たち;チューリヒのロシア人女子学生たち;ザビーナの孤独;ユングからフロイトへの報告;医学博士の試験に合格する)
第3部 ミュンヒェン‐ウィーン‐ロストフ‐ベルリン―一九一一~一九一四年(論文「生成の原因としての破壊」;ウィーンでフロイトに師事する;ロストフでの結婚;ベルリン時代―一九一二-一九一四年)
第4部 二度目のスイス滞在―一九一四~一九二三年(ローザンヌ―『風』;ジュネーヴの精神分析家;東か西か?)
第5部 ソ連の実験室―一九二三~一九四二年(「マシニザーツィヤ」―新しい人間への夢;ロシアを覆う闇;ザビーナ・シュピールラインの死)

著者等紹介

リッヒェベッヒャー,ザビーネ[リッヒェベッヒャー,ザビーネ][Richeb¨acher,Sabine]
デュッセルドルフ生まれ、スイス在住。社会学者、精神分析家、著述家。長年にわたって『新チューリヒ新聞』にコラム「心理学の最新動向」を執筆。また精神分析学におけるアウトサイダーに関する数多くの講演を行っている

田中ひかる[タナカヒカル]
1965年ボンで生まれる。千葉大学文学部史学科卒。一橋大学大学院博士課程単位取得退学。1997年一橋大学で博士号取得。現在、大阪教育大学准教授。専攻は歴史学、とくにアナーキズム史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松田望

2
本文が時系列順に淡々と構成されているため、解説を読んでようやく概要を理解することが出来た。医師と患者、教師と生徒、漫画家とアシスタント、越えてはならない一線を越えた禁断の愛……ユングは確かに卑怯だけど、こういうことって僕らも経験したことがあるんじゃないのか? いろいろな要素が絡みあって大きなトピックになってしまい過去の恥を暴かれた関係者に涙。歴史に翻弄されたザビーナの一族にも涙。2013/01/13

れい

1
同じテーマを扱った「秘密のシンメトリー」よりわかりやすく、何よりも一人の精神分析家としてザビーナを捉えていることがよかったと思う。解説にもあったけれど、この「ユング・フロイト・シュピールライン」の三角関係について、「自分の信奉する理論を守りたいために、創出者の陰には目を瞑りたくなるのではないか」という指摘があり、本書で明らかになったユングの「狡さ」と相まって納得させられる。2012/06/11

timeturner

1
残された資料から出来るだけ正確にザビーナの人生を追い、さらに彼女が生きた時代のロシアとヨーロッパを歴史的、社会学的に解説したもので、真面目なだけにちょっと退屈して飛ばし読み。2010/05/09

Arte

0
ユングの恋人として有名らしい、ロシアのユダヤ人精神分析家、ザビーナ・シュピールラインの話。何と言っても、ユングの鬼畜さがひらすら目につく。後にナチス政権下でユダヤ人を貶めたユングだが、ザビーナの精神分析を行って、その症例報告を出したことで、最初の名を挙げたらしい。しかしザビーナの病像を誇張して発表してるわ、妻がいるのにザビーナと恋愛関係になるわ、別れてくれと頼んできたザビーナの母に金払えと言うわ…。2022/11/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/414617
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品