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作劇術

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000230179
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0074

内容説明

ドラマは生活の断片ではない、人生の凝縮である―シナリオライター七十年、監督五十五年、数々の問題作、名作を生んだ著者の創作の秘密。映画の構成、メロドラマの克服、近代劇の評価、家庭劇の作法、監督やプロデューサーとの確執など、自らの体験にもとづいて語りつくした四十時間余。映画への若々しい情熱と人生の難関に挑む姿勢が心を打つ。

目次

シナリオが私をとらえた
大船調のシナリオづくり
独立はしたけれど
新しいドラマの模索
監督とシナリオ
性と老いのドラマ
シナリオづくり・新藤流

著者等紹介

新藤兼人[シンドウカネト]
シナリオライター、映画監督。1912年、広島県に生まれる。50年、吉村公三郎、殿山泰司らと近代映画協会を設立。2002年文化勲章受章。監督作品―『愛妻物語』『原爆の子』『裸の島』『鬼婆』『ある映画監督の生涯』『午後の遺言状』『ふくろう』他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

20
脚本家で社会派監督として知られる映画人・新藤兼人が作品について語った対談集。残念ながらあまり作品は見たことがないのですが、生きる力みたいなものを感じました。「なぜ生きるのか?仕事をしたいから」「人間の生きる元になっているのは金」「人間が存在するから社会が存在する。社会がどうだろうと個人のほうが諦めることはない」等、箴言が光ります。若い頃に古本屋から借りて読んだ「近代演劇集」44巻が血肉になったそうです。古今東西、「よいもの」の本質は変わらずに形を変えて、脈々と続いていくということなんですかね。2015/05/21

Gen Kato

1
再読。新藤兼人脚本(監督作ももちろんだけど)の大ファンなので、何度も読み返さずにいられない。「脚本・新藤兼人」とあれば、その作品の質がある程度は約束されたようなものだと思っています。名作の数々に対する自己評価や、名監督たちへの短評もたまらない。2014/07/06

Kazuhiro Sorimachi

0
生涯で49本の映画を監督、最後の作品を作ったときはなんと99歳で100歳まで生きた新藤兼人は監督でもあるけどその前にシナリオライター。そのシナリオライターとしての人生を振りかえった長編インタビュー。裕福な実家が子供の頃に没落していく様子を目の当たりにした。なのでかっこいい映画にはならない。膨大な演劇の戯曲集を読んだのが原点という。なるほどそれで演劇的な映画が多いのか。2017/05/23

星規夫

0
タイトルから方法論や技巧について学べるものかと思っていたが、作者の人生回顧録の体を取っていたので拍子抜けした。タイトルと内容がそれほど一致していないような……。しかし、自己を貫き通す姿勢には強い感銘を受けた。この頃は就活を控え、自分の将来・人生について考えることが多かったが、この本に書かれていたことは今後の方針を立てる上で大いに役立った。2011/09/11

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