出版社内容情報
少年小説「あゝ玉杯に花うけて」で知られる佐藤紅緑の青春は俳句革新運動に情熱をそそぐ正岡子規とともにあった.20歳の青年として子規と出会い,子規に最も愛された弟子紅緑.俳人ふたりのきずなを軸に描かれる意欲的評伝.
内容説明
明治二十六年の春、青森県よりひとりの青年が上京する。のちに少年小説『あゝ玉杯に花うけて』で一世を風靡する若き日の佐藤紅緑である。彼の青春は俳句革新運動に情熱をそそぐ正岡子規とともにあった。その実力から高浜虚子、河東碧梧桐、石井露月と並び、子規門下四天王と目された紅緑は、子規が最も愛した弟子であった。明治を生きた俳人ふたりのきずなを軸に、近代俳句の濫觴をめぐる青春群像を描く意欲的評伝。
目次
1 紅緑にとっての子規
2 紅緑の視た子規の魅力
3 子規と紅緑の「新陳論」
4 子規にとっての紅緑
5 紅緑の眼で見た子規の終焉
6 紅緑披見子規翁書簡
7 紅緑と虚子
8 紅緑と星野立子
9 紅緑と碧梧桐
10 紅緑と伊藤葦天
著者等紹介
復本一郎[フクモトイチロウ]
1943年愛媛県宇和島市に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程修了。文学博士。福岡教育大学教育学部助教授、静岡大学人文学部教授を経て、現在神奈川大学経営学部教授。専攻、近世・近代俳論史。俳号、鬼ケ城
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