出版社内容情報
「いちばん大きなカタストロフは、しばしば小さな足音で近づいてくる」。第二次大戦前夜、オーストリア併合に至る舞台裏を、事実の断片から描き出す。大企業家とナチ高官との秘密会合、オーストリア首相を恫喝するヒトラー、チェンバレンを煙に巻くリッベントロープ…。彼らの卑小で時に荒唐無稽な行動・決断が、世界を破局に引き込んでゆく。事実に基づく物語。仏ゴンクール賞(2017)受賞作。
内容説明
「いちばん大きなカタストロフは、しばしば小さな足音で近づいてくる」第二次大戦前夜、オーストリア併合に至る舞台裏を、歴史の断片から描き出す。大企業家とナチ高官との秘密会合、オーストリア首相を恫喝するヒトラー、チェンバレンを煙に巻くリッベントロープ…。彼らの卑小で時に荒唐無稽な行動・決断が、世界を破局に引き込んでゆく。仏ゴンクール賞(二〇一七年)受賞作。
目次
秘密の会合
仮面
儀礼的訪問
脅迫
ベルクホーフの会見
やむを得ない決定
絶望的な企て
電報を待った日
ダウニング街の別れのランチ
「電撃戦」
戦車の大渋滞
電話の盗聴
ハリウッドの貸衣装店
幸せのメロディー
死者たち
あの人たちはいったい何者なんだ?
著者等紹介
ヴュイヤール,エリック[ヴュイヤール,エリック] [Vuillard,´Eric]
1968年フランス・リヨン生まれ。作家、映画監督。主著に本書(2017年ゴンクール賞受賞作)のほか、Conquistadors,roman(´Editions L´eo Scheer.『コンキスタドール』、イグナチウス・J・ライイ賞)、Congo,r´ecit(Actes Sud.『コンゴ』、フランツ・ヘッセル賞)、Tristesse de la terre,r´ecit(Actes Sud.『大地の悲しみ』、ジョゼフ・ケッセル賞)、14 juillet,r´ecit(Actes Sud.『7月14日』、アレクサンドル・ヴィアラット賞)、La Guerre des pauvres,r´ecit(Actes Sud.『貧者たちの戦争』)など
塚原史[ツカハラフミ]
1949年生まれ。早稲田大学名誉教授。専攻はフランス文学・思想、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
パトラッシュ
ケンイチミズバ
buchipanda3
ヘラジカ
-
- 電子書籍
- 数の風景 角川文庫