出版社内容情報
「ロボコン」のイメージで知られる5年制の高等教育機関「高専」は、「就職率100%」と高評価の一方、教育の内実、学生のキャリア展開等は未解明だった。この謎の存在に、画期的な卒業生調査と論考から多角的に迫る一冊。
内容説明
「ロボコン」(ロボットコンテスト)のイメージで知られ、大学とも専門学校とも違う、5年制の高等教育機関「高専」。「就職率100%」と高い評価がある一方で、半世紀を超える歴史を有し、全国に57校(大半が国立)、現役学生5万人、OBが50万人という規模をもちながら、その教育の内実、学生側の評価、卒業後のキャリア展開等は未解明だった。この謎の存在に、画期的な調査と論考から多角的に迫る。
目次
二つの発見に向けて―高専の「教育実験」を検証する
1 「高専の発見」から学ぶ―教育とキャリアの関係(見えない「高専卒」学歴の効用を明らかにする;高専教育の成果は豊かな職業的キャリアをもたらすか;高専女性の活躍とキャリア不安;専攻科は高専を変えるか;高専卒業生の自負と無念さ―卒業生の自由記述より)
2 キャリアの多様性を支える卒業後の学習(幸せになる転職のルートを探る;専門と仕事の「タイトな関係」と卒業後の学習;社会人力はいかに形成されるか―生涯教育の発見)
学歴社会から学習歴社会への道―「高専モデル」の提唱
著者等紹介
矢野眞和[ヤノマサカズ]
1944年生。東京工業大学名誉教授、東京薬科大学特命教授。社会工学、教育経済学
濱中義隆[ハマナカヨシタカ]
1970年生。国立教育政策研究所高等教育研究部副部長・総括研究官。教育社会学、高等教育
浅野敬一[アサノケイイチ]
東京工業高等専門学校(一般教育科)教授などを経て、2016年より阪南大学経済学部教授。経済史(とくに中小企業・ベンチャー企業の研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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