“こころ”はどこから来て、どこへ行くのか

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“こころ”はどこから来て、どこへ行くのか

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000229463
  • NDC分類 140.4
  • Cコード C0036

内容説明

「もの」と「こころ」をつなぐ回路、心理臨床、幸福研究、グローバル定常型社会、知覚、社会脳、ヒトとサル…。数々のユニークな切り口から、第一線の思想家・研究者が縦横に語る。「京都こころ会議」発、充実のレクチャー。

目次

講演1 「もの」と「こころ」の統一へ
講演2 こころの歴史的内面化とインターフェイス(こころのオープンシステムとクローズドシステム;西洋におけるこころの内面化の歴史 ほか)
講演3 ポスト成長時代の「こころ」と社会構想(現在という時代をどうとらえるか;こころとコミュニティ・まちづくり ほか)
講演4 こころの潜在過程と「来歴」―知覚、進化、社会脳(「来歴」とは?;「来歴」によって、多くの謎が解ける ほか)
講演5 こころの起源―共感から倫理へ(黄金律とダーウィンの疑問;類人猿の共感能力 ほか)
まとめにかえて―閉じることと開くことの逆説

著者等紹介

河合俊雄[カワイトシオ]
1957年奈良県生まれ。80年京都大学教育学部卒、82年同大学院教育学研究科修士課程修了、87年同博士後期課程中退。2007年より京都大学こころの未来研究センター教授。専門は臨床心理学・ユング心理学

中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年山梨県生まれ。74年東京大学文学部宗教学科卒、77年同大学院人文科学研究科宗教学専攻修士課程修了、82年同博士課程単位取得満期退学。2011年より明治大学野生の科学研究所所長。人類学・宗教学

広井良典[ヒロイヨシノリ]
1961年岡山県生まれ。84年東京大学教養学部卒、86年同大学院総合文化研究科修士課程修了。厚生省勤務を経て、96年千葉大学法経済学部(現・法政経学部)助教授、2003年より同教授。公共政策・科学哲学

下條信輔[シモジョウシンスケ]
1955年東京都生まれ。78年東京大学文学部心理学科卒、80年同大学院文学研究科修士課程修了、85年マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了、同Ph.D.。97年よりカリフォルニア工科大学准教授、99年より同教授。知覚心理学・感覚心理物理学・認知神経科学・認知発達学

山極寿一[ヤマギワジュイチ]
1952年東京都生まれ。75年京都大学理学部卒、77年同大学院理学研究科修士課程修了、80年同博士後期課程研究指導認定、同年同退学。理学博士。2014年より京都大学総長。人類学・霊長類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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呼戯人

22
やはりなんといっても中沢新一の論考が群を抜いて面白い。もともと理系の人だから、現代の最新科学の知見にも詳しいし、科学と人文学の架橋を目指して、こころとものの間を唯物論的に捉えようとして、それに成功している。何百年もの間、人類を悩まし続けている難問・・心と体の関係とか意識と自然の関係とかデカルト以来の二元論を唯物論的に超え出ようとしている。ブリコラージュや同型性、ゼロやゼロの内面性など数学と生物学と言語学と人類学を一つに俯瞰する視点を求めて長い間の努力が実っている。素晴らしい。2016/04/10

まさこ

12
メモ①こころの捉え方「閉じているけれども開いているもの」、コミュニティについてもあてはまる。閉じているから開ける。SNS無限の中でLINE監視の関係はムラに似てる?心理学の歴史がオープンシステム→クローズドシステム→次は?  ②がらくたを使って新しいものを生み出すブリコラージュは、ニューロ系の活動でも、こころ系の活動でも進化の際に出現する。③こころのビッグバン(縄文)→定常化→農耕開始→精神革命(哲学宗教)→定常化→近代化(市場化ー産業化ー情報金融化)→定常化→… 。 自然信仰ー普遍宗教ー地球倫理?2021/05/05

Hisatomi Maria Gratia Yuki

4
チベット本を読むためにいったん置いたのだが、実はチベット本、特にサンガジャパンのチベット仏教特集号を、宗教に従事していない一般の近代社会に住む素人が読むには、この本に書かれているような人間の心の出来上がり方を知ることがたいへん役立つことに思い至り、また未読了本の山の頂上から取り上げたもの。山極寿一の人間の社会が類人猿や鳥などの動物の社会からどう分岐してきたかという論、また下條信輔の科学で解き明かす人間の心の来歴論は特に秀逸。惜しいのは全体討論が超駆け足でのまとめなことで、もっと詳細に読みたいと思う。2016/09/27

フィ

3
H27に京都で開催された<こころ>に関するシンポジウム第一弾の記録。「こころと歴史性」のテーマで、5人によるプレゼンとディスカッション。その中の、中沢新一氏、河合俊雄氏、下條信輔氏の話は興味深く、ここまで迫ってきているのかと、今後のさらなる研究発展に大いに期待を持った。あと、中沢氏は単なる宗教オタクではなく、最初は理系志向で、脳科学にも明るい人であることを知り、少々驚いた。2016/06/26

なおこっか

2
科学、哲学、心理学、宗教、経済学、知覚。実に多方面からの「こころ」へのアプローチ。理解したとはとても言い難いが、大変楽しんで読んだ。様々な方向性から語っているのに、共通して仏教の「空」の考えに行き当たるなど、やはり仏教は基礎概念として知っておきたい。ユングにも興味をひかれた。山際先生の「道徳性は身体進化の歴史に裏付けられ、まだ進化途上」「いまだ道徳性は共同体内部に限られ、共感力の強い社会であるほど集団間の争いは激しくなる」「これをどう解決するか、正に心の問題として、これからの課題となる」との提起あり。2017/03/19

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