内容説明
「国際関係を考えること」を考える。これまでの国際関係研究が「見のこしたもの」を正面から見据え、「この世界とは何か」という人間にとっての普遍的な問いをとらえる。
目次
「国際関係」を思想する
第1部 国際関係思想の解体法(You ain’t goin’ nowhere―国際関係論は「動かない」か;国際文化論における二つの文化―方法論的考察)
第2部 日本の国際関係思想(田中耕太郎の国際文化論―「文化的帝国主義」批判の思想と行動;朝永三十郎の国際関係認識―近代日本における“自我・国家・国際関係”の原的形成)
第3部 国際政治学の国際関係思想(そふと・ぱわあ考―国際関係現象としての国際関係研究;ケネス・ウォルツ論序説―『人間・国家・戦争』の成立過程を中心に)
第4部 国際関係思想の世界観・人間観(“帝国”とマルチチュード―新しい世界の構想;「恐怖」の国際関係論―国際関係研究における人間観)
著者等紹介
芝崎厚士[シバサキアツシ]
1970年横浜に生まれる。1995年東京大学教養学部教養学科第三国際関係論分科卒業。2001年東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得退学。2001‐07年東京大学大学院総合文化研究科助手。2007年博士号(学術)取得(東京大学)。現在、駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部准教授。専攻は国際関係論、国際文化論、国際関係思想、グローバル関係研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。