内容説明
大切な人たちを次々と戦争で喪い、生き残った者としての罪悪感に苛まれる主人公・園木祐介。彼の眼には、見渡す限りの荒野が映っていた。だが、新しい出会いの中で生きる意味を次第に取り戻し、地元新聞の記者として時代に果敢に抗っていく。敗戦から半世紀。再びこの国が「暗い時代」へと歩み出す確かな兆しを感じて…。ジャーナリストとしてたえず社会に警鐘を鳴らしてきた著者の自伝的小説。
著者等紹介
内橋克人[ウチハシカツト]
1932年神戸市生まれ。新聞記者を経て、1967年より経済評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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