内容説明
東日本大震災の津波被害、原発事故の渦中で、地域の中核であるお寺や神社は被災者や支援者とともにどのように歩んできたのか。福島県いわき市に生まれ育ち、奈良を中心に古社寺と文化財を取材してきた新聞記者が一念発起、地元の再建に奔走する多くの僧侶や神職の思い、苦しみと怒り、覚悟と希望をルポした。薬師寺や東大寺、春日大社の試みをはじめとした「外からの力」、被災地の内外をつなぐ様々なネットワークも紹介。
目次
第1章 原発事故さえなければ―福島県(三春町・臨済宗福聚寺―文化・コミュニティ施設と社寺と;富岡町・浄土宗浄林寺―念仏で人は救えない;磐梯町・真言宗恵日寺―お寺を貸して ほか)
第2章 神社や寺は誰のもの?―宮城県・岩手県(山元町・曹洞宗徳泉寺―一文字写経で行こう;石巻市・曹洞宗天雄寺―「財団」の援助;石巻市・真言宗大宝院―移り住んだお坊さん ほか)
第3章 外からの力(奈良・法相宗薬師寺―説法と写経を被災地へ;奈良・春日大社華厳宗東大寺―お祈りとたいまつと;奈良・真言律宗海龍王寺―水と散華と ほか)
第4章 社寺の力を今こそ―富岡町・浄林寺へみたび
著者等紹介
小滝ちひろ[コタキチヒロ]
1962年、福島県いわき市生まれ。朝日新聞編集委員(大阪本社在勤、古社寺、文化財担当)。上智大学新聞学科卒業後、朝日新聞社に入り、AERA編集部員、大阪本社地域報道部員、松山・高松両総局デスク、奈良総局員兼編集委員(古社寺、文化財担当)を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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