出版社内容情報
1919年の五四新文化運動で提起された「民主」と「科学」,「中国」と「世界」をめぐる課題と遺産は,その後の国民革命―中国革命―文化大革命―天安門事件へと続く革命の精神として貫かれた,未完のプロジェクトである.日本へのまなざしも織り込み,豊富なエピソードを交えて新たな視点から大胆に書き直される中国現代史.
内容説明
五四運動の遺産と課題から読み解く100年の中国近現代史。
目次
第1部 衝撃(発火点 一九一九年五月四日―新しい中国の形成;二都物語―北京、上海、そして五四の世代;幸福の実験―新文化時期中国における生活と愛;孔子よ、さらば―新しい政治新しい文化)
第2部 余波(死の国―中国を覆う暗闇;明日、全世界は紅くなる―文化大革命と歪曲された五四;『醜い中国人』と「河殤」―改革と「新しい五四」;思い切ってやってみる―五四の遺産と二千年紀)
著者等紹介
ミッター,ラナ[ミッター,ラナ][Mitter,Rana]
オクスフォード大学教授(現代中国の歴史と政治)
吉澤誠一郎[ヨシザワセイイチロウ]
東京大学大学院人文社会系研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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