出版社内容情報
新羅が朝鮮半島を「統一」する七・八世紀の歴史過程は,白村江の戦いを見るまでもなく,東アジア全域を巻き込む国際戦争として進行した.中央アジアまで含んだ国際情勢と唐・日など各国の国内情勢の複雑なダイナミズムを,韓国古代史学の第一人者が描く本書は,日本からの視点に偏しがちな日本古代史学にとっても新鮮な創見に満ちている.
内容説明
新羅が朝鮮半島を「統一」する七・八世紀の歴史過程は、白村江の戦いを見るまでもなく、東アジア全域を巻き込む国際戦争であった。中央アジアまでも含む国際政治の変動と、朝鮮三国や唐・日それぞれの国内事情がからみあって織りなされる複雑なダイナミズムを、韓国古代史学の第一人者が雄渾に描く。日本古代史学にとって新鮮な創見に満ちた歴史叙述である。
目次
1 三国統一戦争史研究序説―「新羅三国統一論」に関する理論的検討(「三国統一」という概念は成立するか;三国統一戦争期の設定問題)
2 三国統一戦争の展開(戦争の序幕;百済の滅亡と百済復興戦争;高句麗の滅亡;新・唐戦争と日本、吐蕃;戦争の余震―六七六年以降、新羅の対外関係)
終わりに 三国統一戦争の歴史的意義
著者等紹介
盧泰敦[ロタイトン]
1949年、慶尚南道昌寧郡に生まれる。ソウル大学校文理科学部史学科大学院文学博士。啓明大学史学科助教授を経て、ソウル大学校国史学科教授。ソウル大学校奎章閣韓国学研究院長
橋本繁[ハシモトシゲル]
1975年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。専攻は朝鮮古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。