出版社内容情報
世の中に絵本はあふれているけれど,いったいどれを選んだらよいのでしょうか.幼い子どもたちに何より必要なのは,ひとや自然と関わる豊かな実体験.その不足をさまざまに補ってくれる絵本の魅力を,保育園や幼稚園のゆかいな事例をたっぷり交えながら紹介します.好評『読
内容説明
世の中に絵本はあふれているけれど、いったいどれを選んだらよいのでしょうか。幼い子どもたちに何より必要なのは、ひとや自然と関わる豊かな実体験。その不足をさまざまに補い、より密度の濃いものにしてくれる頼もしい絵本たちを、保育園や幼稚園のゆかいな事例をたっぷり交えながら紹介します。好評『読む力は生きる力』『物語が生きる力を育てる』の実践編。
目次
第1章 散歩をしよう(五感体験には散歩がいちばん;まずは歩くことから;好奇心をエンジンに ほか)
第2章 おなかのすくくらし(たくさん食べたら大きくなるよ;うわっ、たべちゃった;うっかりおいしい ほか)
第3章 安心と冒険と(大人にこそ絵本は必要;野性と冒険心を思い出そう;ぼうやはゆっくりおやすみね ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
68
大方どのような絵本が良いとされているのかわかってきた。絵本も子どもが疑似体験できる貴重な経験、本の選び方ととそこまで変わらない。この本を読む人は可愛いとかで絵本を判断しないのではとちょっと思う。2018/04/05
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
紹介されている絵本1冊ずつに思い出が綴られています。絵本選びの7つの手がかり、も参考になりましたが、昔話絵本絵お選ぶには、がとても参考になりました。2021/08/14
kei
14
絵本を勧める他の書籍と少し違うところは掲げている考え方が (1)「かわいい」「きれい」で選ぶ前に、 お話に親しむための時間をかけよう (2)子どもが求めているのは、大きくなること (3)メッセージや教えよりも、ともに体験できる ストーリーを (4)「トラブルはチャンス」と思えるストーリーが最高 (5)「上から目線」の笑いには要注意 (6)擬人化の質を見きわめよう (7)調子のいい言葉よりも、ぴったりくる言葉を 、ということで、大人が良いと思う絵本と 子どもが好きな絵本は違うんだろうなと感じました。2018/05/08
ヒラP@ehon.gohon
8
保育現場における子どもたちの姿と、その中で出会う絵本を関連づけて書かれた、ユニークな本でした。 単に絵本の紹介に終わらず、子どもたちの成長が中心となっているので保育園児、幼稚園児のいるお母さんには、家庭の生活とは違う子どもたちの姿を知ることができる本だと思います。2016/07/25
紅生姜
8
幼い子どもたちに何より必要なのは、人や自然と関わる豊かな実体験。その不足を様々に補ってくれる絵本の魅力を、保育園や幼稚園の愉快な事例をたっぷり交えながら紹介してくれます。絵本の紹介だけでなく、子育てが楽しくなるヒントがたくさん。あらためて、子どもってすごいなと思います。やはり大人が読んでいいなと思う絵本と、子どもが読んでほしいと求めている絵本はまるで違うんだと実感。子どもの目線を大事にしたい。絵も内容も力のあるものを、生きる力を育てるものを選んでいきたいと思う。2012/04/26