コモンズの地球史―グローバル化時代の共有論に向けて

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000229067
  • NDC分類 334.7
  • Cコード C0039

内容説明

いまグローバル化した世界の各地で環境問題を軸にさまざまな紛争が起っており、それに対応できる新たなコモンズ論が求められている。本書は、地球史的視野と生態人類学の視点から、最新の知見を踏まえながら、現地でのフィールドワークの成果をもとに、世界のコモンズの事例を徹底検証する。

目次

自然はだれのものか―コモンズの地球史
第1部 コモンズ論の射程(資源とコモンズ;コモンズ論の展開;水をめぐる協治 ほか)
第2部 海洋世界のコモンズ(海はだれのものか;紛争の海―水産資源管理のポリティクス;海のなわばり論―サンゴ礁の撹乱と持続的利用 ほか)
第3部 森と川のコモンズ(森はだれのものか;水田と池―アジア・モンスーン地域の利用権;共有の森―モンスーン地域の野鶏とチョウ ほか)
グローバル化時代の共有論に向けて

著者等紹介

秋道智彌[アキミチトモヤ]
1946年京都市生。総合地球環境学研究所研究推進戦略センター長・副所長・教授。生態人類学。理学博士。京都大学理学部動物学科、東京大学大学院理学系研究科人類学修士課程修了、東京大学大学院理学系研究科人類学博士課程単位修得。国立民族学博物館民族文化研究部長、総合地球環境学研究所研究部教授、人間文化研究機構総合地球環境学研究所研究部教授、総合研究大学院大学先導科学研究科客員教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

3
コモンズも地球環境に拡大すると、意外にも表面的な印象が出てくるな。2017/02/27

メルセ・ひすい

3
14 射程 海洋世界 森と川 ★自然は一体誰のものなのか。誰が 誰は人ということ自体!オカシイ…基督的人間中心主義、少なくとも、人間のものではない誰は発言は基督教に毒されている。一言でいえば自然は、地球自身のものですよね。今、グローバル化した世界の各地で環境問題を軸に様々な紛争が起こっており、それに対応できる新たなコモンズ論が求められている。地球史的視野と生態人類学の視点から徹底検証する。コモンズ論の射程★概論…人間にとって資源とは何か!資源の所有についていえば 、私有や国有は独占的な所有形態である。※2011/01/31

パパ

0
G.ハーディンのいう「共有地の悲劇」(=共有の牧草地が草も生えない場所になってしまう)は誤解であり、「オープンアクセス」の悲劇であるという。「共有」は本来、勝手なアクセスが認められるものではなく、使用に一定のルールが課されるのが通常である。日本にも江戸時代の里山などは「入会地」という共有地であり、これにより日本は稀に見る管理森林の宝庫となった。明治維新により共有地は公有地になり、意味合いが変わってしまった。2011/09/14

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