出版社内容情報
2008年に始まった経済危機は、グローバル・エコノミー時代における国際公共財供給の重要性を改めて示した。国際公共財の歴史的展開を整理・分析し、ネオ・リベラル終焉後の現代に相応しいG20による新たな姿を模索する。
内容説明
2008年に始まった「グレイト・パニック」は、グローバル・エコノミー時代における国際公共財の供給システムの重要性を改めて示した。この本では、政治学・経済学双方の観点から、まず「グレイト・パニック」に至る道を概観し、国際政治経済を規定する基本的カテゴリーである「国家」「主権国家システム」「世界市場」などをおさえた上で、国際公共財の歴史的展開を分析する。そして、四半世紀続いたネオ・リベラル時代が終焉した現在、G20を中心とする新たな国際政治経済システムのあり方を模索する。
目次
序章 「経済危機」と構造変化―国際公共財供給システム再構築の課題
第1章 ステイトとしての国家と政治社会
第2章 国家を主体とする国際関係と世界市場
第3章 国際公共財と国際社会
第4章 第二次大戦とIMF=GATT体制
第5章 ブレトン・ウッズ体制の終焉とG7
第6章 ネオ・リベラルの四半世紀
終章 国際公共財供給システムの再構築
著者等紹介
佐々木隆生[ササキタカオ]
1945年岩手県生まれ。69年東北学院大学経済学部卒業、75年東北大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。同大学経済学部助手、北海道大学経済学部講師・助教授・教授、同大学公共政策大学院教授を経て、同特任教授。博士(経済学、東北大学)。専攻は国際経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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壱萬参仟縁
吟遊