出版社内容情報
古代オリエントに残された楔形文書群から旧約聖書の時代へ。「歴史のはじまり」に紡ぎ出された神概念・宇宙像・死生観とは。創成譚・王権説話・儀礼文書の解読から、世界観の祖型と文明の基本構造をめぐって常識をつくがえす発見が生まれる。
内容説明
『ギルガメシュ叙事詩』、創成神話、卜占文書、医術文書…古代の人々は、いかにして死と向き合い、何に祈ったのか。東地中海世界・古代西アジア世界に埋もれた楔形文書に、私たちの世界像を造り上げている組成の「起源」を探る。
目次
1 古代メソポタミアの神話世界(古代メソポタミアの創成神話;古代メソポタミアにおける神々の死―アヌ殺害の場合;冥界をめぐる神話と儀礼―『イシュタルの冥界下り』を中心に ほか)
2 古代メソポタミアの宗教儀礼(王権と宗教儀礼―古代バビロニア・アッシリアの場合;呪と医と信―古代メソポタミアの場合;古代メソポタミアにおける埋葬儀礼と死者供養 ほか)
3 古代メソポタミアの文学と預言(『ギルガメシュ叙事詩』の可能性;イシュタルの誘惑―『ギルガメシュ叙事詩』とその周辺;古代メソポタミアの預言と預言文書 ほか)
著者等紹介
月本昭男[ツキモトアキオ]
1948年生まれ。専攻、旧約聖書学・古代オリエント学。東京大学大学院博士課程中退。チュービンゲン大学にてDr.Phil.取得。現在、立教大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2024/01/12
ヨシツネ
1
メソポタミアについて網羅してあるのはこの本だけ(の筈)だが 冥界下りを含め所々最新の研究は反映されていないのは難点2018/01/12
Koning
0
旧約学者と思っていたら実はこっちが専門だった著者に寄る表題通りの本。神話と宗教、占いや生死観から旧約へと続く預言まで、考察する論集。一般向けと学術論文を足して2で割ったような本なので、読みづらいと感じる人も居そうだが、ちょっと深みに嵌った人には読みやすいと思う。参考文献リストも元論文も合わせて正しいアッシリア学の本。引用された楔形文字文書そのものにも当たりがつけられるのはとてもありがたい。
霹靂火 雷公
0
古代メソポタミアの概要を知るため通読。『ギルガメシュ叙事詩』の物語的意味を追って『旧約聖書』まで通ずる解釈の旅路は、筆者ならではで楽しめた。2018/02/10




