子どもの脳と仮想世界―教室から見えるデジタルっ子の今

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000228817
  • NDC分類 375
  • Cコード C0036

内容説明

多くの子どもたちが親しんでいるゲームやネットなどの仮想世界は、子どもたちの心にどのような影響を及ぼすのか。私たち大人は、子どもたちに仮想世界とのつき合い方をどう教え、仮想と現実の二つの世界の接点をどのようにつくりだしていけばよいのか。一九七〇年代末から小学校でのコンピュータ教育を実践してきた日本のパイオニア教師としての経験と、最新の脳科学の成果にもとづいて、幼い子をもつ親や教育関係者の不安・疑問に答える「未来への処方箋」。

目次

第1章 教室の中のキッズ・ウォー(仮想と現実の汽水域;ちびデジタル子ちゃんとアナログしんちゃん ほか)
第2章 バーチャル世界の影(宇宙服の少年と暗闇から来た少女の物語;脳の「五つの窓」 ほか)
第3章 春の鏡と夏への鋏(ごんぎつねと子ども脳;子ども脳の「春の鏡」 ほか)
第4章 小さなモーツァルト、幼いロボット工学者(祐子ちゃんのふしぎな質問;エリちゃんと仮想の「かめさん」 ほか)
第5章 桶の中の脳っ子のブルース(桶の中の脳っ子の憂鬱;世界へ歩み出す「窓」と絶滅から救う「船」)

著者等紹介

戸塚滝登[トツカタキト]
1952年、富山県生まれ。富山大学理学部物理学科卒。1978年から2003年まで、富山県内の公立小学校で教諭を務める。70年代末よりコンピュータ教育を実践。日本のコンピュータ教育のパイオニアの一人。現在は、子どものための教育ソフトウェアの研究開発と、ネットモラルの教育に従事。作家、早稲田大学こどもメディア研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

G-dark

6
「現実世界よりも仮想世界の方がはるかに巨大で美しいんです。現代っ子たちにとってはリアルな自然よりもサーチエンジンからのぞくバーチャル世界の方こそ、手を伸ばせば届く身近な〝自然〟なんですよ」(P51から抜粋)という文が恐ろしい。未来を生きる子どもたちには答えをインターネットで検索するのでなく自分なりの答えを自分で考えられるようになって欲しいです。この本に「「わかる」ことはできても、「感じる」ことができない」(P232から抜粋)という表現が使われているけれど、子どもたちにはそうなって欲しくないです。2018/04/09

かねかね

4
webで荒らしをしてる人はこのカテゴリーに当てはまりそう。文章の裏にある含みを理解出来ないのは、現実での経験が薄いのが原因なのかもと思ったりしました。2016/12/01

oko

2
元小学校の先生で、コンピューターを教室に持ち込んだパイオニアで、教育ソフトの開発者である著者  脳科学や心理学、そして自分の目の前にいた子どもたちの変遷をヒントに「仮想世界」が子どもに与える影響をわかりやすく書いている ゲーム脳はよく知られているけど、いま私が目の当たりにしている子どもたちの実態とつなげても、やはり幼少期のネットやゲームは百害あって一利なしだと思う 著者は10歳まで、と線引きしているが、どの理論からも言われる9歳の壁 再認識 もう与えてしまっている人はもう少し制限をがんばって…2012/09/05

いわたん

2
幼いうちからネットや携帯漬けにしないほうがよいということか。当たり前のようだが、放っとくとどうしてもそれらに触れる時間が自然と長くなってしまうのだろう。 グーグルで検索して出てくる情報も、元は誰かが自ら調べてUPしたものだし、現実世界へ触れる時間を多くしないとオリジナリティは出てきにくいかも。それにしても「触感」が大切だというのは、なるほど面白いと思った。2012/01/21

のうみそしる

1
著者が直に子供たちと触れ合っているので、リアルな現状を覗けた。さらに豊富な事例と考察。ただ、独特の言い回しにちょっと食傷。ちびデジタルっ子ちゃんて笑2010/12/22

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