内容説明
いま、子育て支援の活動が全国各地で展開されている。しかし、その実態はさまざま。疑問視する声さえ聞かれるという。子育て支援はそもそも、だれのため?なんのためなのか?長年、聞き取り調査を積み重ね、母性愛神話という社会通念がいかに母親たちを追いつめているか指摘してきた著者は、「子育て支援は、親支援」と言い切る。その実践の場とも言うべき、子育てひろば「あい・ぽーと」が東京港区でスタートした。施設長として現場で実感する手応え、そして困難―。本書は、改めて支援の理念を原点からみつめ直し、それをどう実践していくのかを綴った挑戦の記録、子育て支援に携わるすべての人への励ましのメッセージである。
目次
第1部 子育て支援はだれのため?なんのため?(だれが言うのか?「子育て支援は親をダメにする」;「少子化は止まらないではないか!」;「こんな親まで支援をしなくてはいけないの?」;支援者の盲点―子育て支援は親支援と言いつつ)
第2部 子育て・家族支援の現場から―港区子育てひろば「あい・ぽーと」の実践(「あい・ぽーと」への思い;いざ、当事者となってみれば;親のニーズと子どもの幸せと;ユニークな支援プログラム;反響、そして、これから;子育て支援は、もう一つのプロジェクトX―地域、支援者の子育て力向上を目指して)
著者等紹介
大日向雅美[オオヒナタマサミ]
1950年、神奈川県生まれ。お茶の水女子大学卒業、同大学院修士課程修了、東京都立大学大学院博士課程修了。学術博士(お茶の水女子大学)。専門は、発達心理学・ジェンダー論。恵泉女学園大学教授、子育てひろば(あい・ぽーと)施設長。東京都知事参与(1997~99年)、文部科学省「今後の家庭教育支援の充実についての墾談会」座長、厚生労働省「社会保障審議会児童部会」委員、内閣府「少子化社会対策大綱検討会」委員などを歴任
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