出版社内容情報
幼い頃から自分の力で考え,論理を築き,説得的に表現できるよう日々鍛えられる英国の生徒たち.圧倒的な密度で行われる国語教育の実際を中心に,著者の子どもたち3人のナーサリーから大学までの経験をふまえ具体的に紹介する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobu A
6
2003年初版。読書中、思い浮かんだのが大事な英文は必ず目を通してコメントをくれたり推敲してくれたりする長年のイギリス人の友人。家族で渡英した筆者が3人の息子を現地の学校に通わせ、そこで見た国語教育を詳らかにする。英国の言語教育に対する姿勢、学校システム、教師の創造性や貢献度、様々なことが学びであり示唆に富む。近年、学習時間と項目の減少や教員の過重労働が問題になるが、教育は国家の根幹であり最も重要視される分野だと改めて思う。海外の状況をもっと知り、より多面的に真剣に議論する必要がある。非常に勉強になった。2022/02/18