出版社内容情報
似た所など何一つなさそうな言語どうしも,実は言語をつくるレシピのただ1カ所が違うだけかもしれない.言語学は,日本語や英語,アメリカ先住民の言語など,あらゆる言語の多様性の本質に迫りつつある.発見の興奮が伝わる1冊.
内容説明
言語の科学は今まさに飛躍的に進歩しようとしている。かつて、化学物質の多様性は頭を悩ます問題であったが、化学者は、元素の周期表によって、多様性のなかに秩序と予測可能性を見出すことができるようになった。それとおなじように、新しい言語理論は、言語の多様性がすべての少数のパラメータで説明できることを示してくれる。パラメータを使えば、地球上に出現可能なすべての言語をつくるレシピが書けるはずだ。
目次
1 コード・トーカーの逆説
2 アトムの発見
3 サンプルとレシピ
4 多総合的言語の焼き方
5 合金と化合物
6 言語の周期表へ向けて
7 なぜパラメータ?
著者等紹介
ベイカー,マーク・C.[ベイカー,マークC.][Baker,Mark C.]
1985年マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院修了。Ph.D.(言語学)。MIT、マギル大学で教鞭をとったのち、現在、ラトガーズ大学言語学科・認知科学センター教授。アフリカ諸言語・アメリカ先住民諸言語の専門家であり、スペイン語やウルドゥー語のほか、モホーク語・エド語・チチェワ語・ウィネベーゴ語・セソト語を学んだ
郡司隆男[グンジタカオ]
1981年オハイオ州立大学大学院修了。MA(言語学)、Ph.D.(計算機科学)。大阪大学言語文化部教授などを経て、現在、神戸松蔭女子大学文学部教授
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