出版社内容情報
建築界をリードする磯崎新の軌跡に即しつつ、建築における時間の意味について考察。建築の本質を捉える刺激的な建築論の対話。
内容説明
世界をリードする建築家、磯崎新。磯崎において、過去・現在・未来はどのように意識され、またそれは建築とは何か、建築家とは何かという、本質論的なアイデンティティの問いにどうかかわっているのだろうか。気鋭の建築史家が磯崎の主要な作品と言説を取り上げることを通して、建築における時間の意味を批判的に検証し、日本の近代建築史とそこにおける磯崎の存在について考察。その挑発的議論とクロスさせながら、建築家自信が批判に応えて自らの考え方、思想、歴史意識を明らかにし、応酬する異色の建築論の対話。精神分析的ともいえる土居の核心を衝く深い読みを受けて、磯崎自身が意欲的に対応したまさに白熱の「建築バトル」。
目次
はじめに 「建築バトル」はこのようにはじまった
1 自家中毒論
2 廃墟論
3 終末論
4 起源論
5 造物主義論
6 和様化論
7 自画像論
著者等紹介
磯崎新[イソザキアラタ]
1931年生まれ。東京大学数物系大学院建築学博士課程修了。磯崎アトリエを創設し、日本の代表的建築家として活躍中。代表作=大分県立図書館、つくばセンタービル、ロスアンゼルス現代美術館(MOCA)、水戸芸術館、バルセロナ市オリンピック・スポーツホール、など建築作品多数。また著書として『空間へ』『建築の解体』『建物の地層』『建築家捜し』『建物が残った』ほかがある
土居義岳[ドイヨシタケ]
1956年生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。フランス政府給費留学生としてパリ=ラ=ヴィレット建築学校およびパリ=ソルボンヌ大学に学ぶ。フランス政府公認建築家。東京大学大学院博士課程満期退学。現在、九州芸術工科大学環境設計学科助教授。専門=建築史。著書に『言葉と建築』『建築キーワード』、訳書に『新古典主義・19世紀建築(1)』など
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感想・レビュー
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