熊野観心十界図という誘惑―東アジアの死霊救済儀礼をめぐる精神史

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熊野観心十界図という誘惑―東アジアの死霊救済儀礼をめぐる精神史

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  • サイズ 46判/ページ数 376p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000226516
  • NDC分類 721.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

熊野比丘尼による地獄極楽の絵解きで知られる熊野観心十界図。極彩色の迷宮のような画面の奥に目を凝らすと、東アジアの死霊救済儀礼の豊穣な世界へと通じる道筋が見えてくる。その原型となった朝鮮の〈甘露図〉へ、さらにその背後にある中国の〈水陸画〉へ、絵画の来た道を遡りながら読み解く、生と死を巡る東アジア精神史。

内容説明

熊野比丘尼による地獄極楽の絵解きで知られる熊野観心十界図。極彩色の迷宮のような画面の奥に目を凝らすと、東アジアの死霊救済儀礼の豊饒な世界へと通じる道筋が見えてくる。その原型となった朝鮮の“甘露図”へ、さらにその背後にある中国の“水陸画”へ、絵画の来た道を遡りながら読み解く、生と死を巡る思索の旅。

目次

第1章 聖痕としての熊野(複製という罠;熊野比丘尼の面影;記録された熊野比丘尼;だれが記憶を語るのか;絵解きは再現されるのか;地域の神話的世界)
第2章 隠された部屋(五趣生死輪図からはじまった;これは観心十界図ではない;これは施餓鬼図である)
第3章 悲の器―朝鮮甘露図の世界(朝鮮甘露図研究のいま;甘露図と〓口餓鬼;甘露図と水陸画;朝鮮社会にて;旧龍岸寺本の発見;甘露のしずく)
第4章 熊野観心十界図へ(中国水陸図から朝鮮甘露図、そして;錯綜するモチーフ;血と黒髪―なぜ血の池地獄に堕ちるのか;施餓鬼の斎壇はよみがえる)

著者等紹介

西山克[ニシヤママサル]
東京都江戸川区生。京都大学大学院博士課程単位取得。歴史図像学、怪異学、日本中世史専攻。神戸商科大学(現・兵庫県立大学)助教授、京都教育大学教授、関西学院大学教授を経て京都教育大学名誉教授。「東アジア恠異学会」前代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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志村真幸

2
 本書は、中世から近世にかけて、熊野比丘尼が携行してあちこちで絵解きをしてみせた「熊野観心十界図」に、新たな視点を持ちこもうとしたもの。  前半では、絵解きの実態の解明や、地獄のイメージが中世と近世のはざまで大きく変容した点などが指摘され、きわめて興味深い。  そして本書の主眼は、朝鮮半島の甘露図とのつながりを明らかにした点にある。地獄に落ちた死者への救済という共通項から、両者の関係性を明らかにされており、一定の説得力がある。ただ、まだまだ議論を突き詰めなければいけない段階のように思った。 2025/04/25

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