群島‐世界論

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  • サイズ B6判/ページ数 480p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000226219
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

「世界」を「群島」として再創造する新たな思想の誕生。

目次

デルタの死者たち
時の疾走
浦巡りの奇蹟
南の糸、あるいは歴史の飛翔力
二世の井
メランコリーの孤島
種の起源、「私」の起源
名もなき歴史の子供
誰でもない者の海へ
薄明の王国
ブラジル島、漂流
私は舌である
音楽の小さな環
一九二二年の贈与
言語の多島海
イデアとしての鯨
痛苦の規範
ハヌマーンの地図
白熱の天体
私という群島

著者等紹介

今福龍太[イマフクリュウタ]
1955年東京生まれ。文化人類学者・批評家、東京外国語大学教授。2002年より遊動型の野外学舎「奄美自由大学」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スミス市松

15
『クレオール主義』以降における著者のひとつの到達点であり、エドゥアール・グリッサンが提唱した〈全‐世界〉を生きることの例証となりうる傑作。〈群島‐世界〉とは、想像力によって生み出されるイメージの反響が描き出す多様なる世界を意味し、本書では冒頭のグリッサンとフォークナーの谺を出発点として巨大な渦巻きの如く世界中に散種された様々な声を拾いあげていく。カリブ海クレオール語とゲール語の口誦性からデレク・ウォルコットとジョイスを接続し、そこからイェーツやマイケル・ハートネット、そして柳田國男へと繋げれば、(続)2017/01/08

tokis

1
群島を周ることは多島海を巡ることに等しいが、突き詰めれば両者を地と図に分ける精神の襞へと没入する行為とも等価となる。衒学めいた叙述がかえって核心を曖昧にしているように見える箇所もなくはないが、たしかな言語力と読む力を下地とした著者の連想力には圧倒される。2010/04/13

メルセ・ひすい

1
奴隷船 1840年 ブラジルへ 船倉部に押し込められアフリカ奴隷たちの図  悲惨 南米をスペインとポルトガルで山分け、サトウキビ畑で現地のインディオを炎天下こき使い、ヨワッチイんですぐ死ぬため膨大な人数の黒人奴隷をアフリカから人刈りをして家畜として働かせた。現在ブラジル人が黒人なのは葡萄牙と西班牙の非道からきている。2009/01/25

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