巨大津波―その時ひとはどう動いたか

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  • サイズ B6判/ページ数 172p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000225960
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0036

出版社内容情報

なぜ逃げなかったのか? 何が危機を知らせたのか? 生死を分ける心の罠.津波襲来までの時間,ひとは何を考え,どう行動したのか.甚大な津波被害を受けた宮城県名取市閖上地区に取材し,被災者の証言からデータを蓄積.災害時の人間の行動心理を立体的に分析し,大災害時代の生き方,暮し方へのあたらしい視座をひらく.

内容説明

東日本大震災で甚大な津波被害を受けた宮城県名取市閖上地区。東北沿岸のなかでも、津波来襲のもっとも遅い地域だったにもかかわらず、なぜこれほどまでの被害となってしまったのか?住民に取材した膨大なデータをもとに、災害時の人間の行動心理を立体的に分析し、何がひとの生死を分けることになったのか、その境界に迫る。

目次

第1章 なぜ人びとは逃げなかったのか
第2章 届かなかった警告
第3章 他人を助けようとする人びと
第4章 津波直前、逃げまどう人びと
第5章 閖上のその後

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろ☆

13
同じ状況で、自分もとっさに判断して、先の行動が取れるかは難しい。傍から見ると、なぜと思うことが、その状況下では、正常性バイアスがかかっているのか、すぐに逃げる事ができない。2013/12/31

Ryuji

7
★★★★★1年前の12月、震災から1年9ヶ月経った宮城県名取市閖上地区を訪問しました。震災から1年9ヶ月経ってもその凄まじさを実感させる生々しさがありました。この本はその閖上地区で地震発生から津波到達までの1時間10分の時間、人はどのように動いたのかを実際に何人もの人に取材をして本としたもの。午後2時46分で止まっている時計のある閖上中学校のなど、閖上地区の光景が頭に浮かびとても読むのが辛かった。親子で閖上中学校まで避難したものの、上の階に上がれず子供に「ごめんね」と謝った母親の証言が胸に来る。2013/12/10

RuiRui

4
津波てんでんこ、マスコミでもキーワードのように連呼されたが、大切な人たちを助けられずに生き残った人たちの、どうしようもなかったんだという深い自責の念、そういう意味合いもあると。宮城県名取市閖上地区に焦点をあて、どう行動した結果助かった、逃げられなかった、というのをつぶさに執念で調査したドキュメント。非常時の、特に子どもをもつ親の行動、学校や公民館など避難場所とされる場所への正確で迅速な情報、第一波到達の報で逆に安心を与えはしなかったか?といった報道のあり方。自分なら?と考えるのにこれほどの教訓本はない。2014/05/11

nana yan

4
「本書から、読者は自分がまるでそこにいたかのような「津波の体験」をさせられる。それは、津波の「等身大の」体験である」というように、ある種思っているものとは違う震災当時の様子がリアルに迫ってくる。震災時は帰宅困難になった程度で、映像で見たから津波の恐ろしさは十分わかった、という人こそ読んだ方が良い。2013/07/03

jack

3
NEC 何してんだ。 PL法違反だろ。 災害放送が無かったのが、最大の原因。☆4.82015/07/03

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