近代小説の表現機構

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  • サイズ A5判/ページ数 424p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000225915
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3091

出版社内容情報

そもそも小説はいかにして「小説」となりうるのか.虚構世界がリアリティを獲得するためのよそおい=表現機構という見方を軸に,書き手と読み手との間にある暗黙のルールを分析し,その変遷を検討する刺激的な日本近代文学百数十年の歴史.言文一致の試みや自己表現の文体模索の足跡が,各作品の詳細な読み解きから浮かび上がる.

内容説明

小説が小説としてリアリティを獲得するためのよそおいを、表現機構としてあらためて問い直し、各小説の表現を詳細に読み解きながら、日本の近代小説の特質とその変遷を鮮やかに描き出す。

目次

はじめに―「表現機構」とは何か
第1部(「小説家」という機構;「言文一致」のよそおい;一人称の近代;「個人主義」という幻想 ほか)
第2部(森鴎外『舞姫』―“重霧の間”にあるもの;泉鏡花『高野聖』―三つの一人称;田山花袋『蒲団』―共犯する語り;森鴎外『雁』―ロマンの生成 ほか)

著者等紹介

安藤宏[アンドウヒロシ]
昭和33年、東京生まれ。昭和57年、東京大学文学部を卒業。昭和62年、同大学院人文科学研究科博士課程を中退。同文学部助手、上智大学文学部講師、助教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

きつね

3
読書会のために再読。2013/03/20

396ay

1
以下はメモ2020/08/10

たかぴー

1
近代小説がいかにしてその表現機構としての文体や構造を作り上げて行ったのかについて、独自の視点を以って精緻に検証していた。私小説というものの在り方や人称、翻訳の問題などいくつかのトピックスと作家、作品論を通して初めて見えてくる近代日本文学の在り方があるなと思った。日本の近代文学について知るなら非常に良い一冊。2015/12/31

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