教員評価の社会学

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  • サイズ A5判/ページ数 196p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000225762
  • NDC分類 373.78
  • Cコード C0037

出版社内容情報

教師の世界に近年広がってきた「新しい評価制度」だが、現場の抵抗感も根強いと言われ、試行錯誤が続く。示唆に富む経緯をたどった宮崎県の事例を多角的に検証しつつ、教師の成長には何が必要なのかを問う、示唆に富む論集。

内容説明

教師の世界にも、能力開発を謳い、処遇にメリハリをつけようとする意図とも連動して、「新しい教員評価」制度が入ってきた。教職という仕事は、どのような項目と基準で、誰からどう評価されうるものなのだろうか。そこには、どのような留意が必要なのだろうか。評価する側だけでなく、評価される側にとっても納得感を得られる評価とは?そしてそのためには、どのようなしくみや環境が必要なのか。長期にわたり精力的に行われたフィールド調査に基づく論考から、教職という仕事の特質、困難、そして可能性が見えてくる、読み応えある論集。

目次

序章 問題の設定と調査の概要―“改革”のプロセスから見えてくる教職という仕事
1章 全国の「教員評価」実施動向から
2章 教員評価制度改革の導入と「翻案」のプロセス
3章 「新しい評価制度」は教員のやる気を向上させたのか
4章 「新たな教員評価制度」が人事行政に与えたインパクト
5章 教師たちは「スーパーティーチャー制度」をどう受けとめたのか
6章 教師を通してみる教員評価
7章 教師の能力観という“現場の文法”―教員評価制度への抵抗感の源泉
8章 教師の成長と教員評価
終章 教員評価から見えてくるもの―教える仕事の特質といかに向き合うか

著者等紹介

苅谷剛彦[カリヤタケヒコ]
オックスフォード大学社会学科及びニッサン現代日本研究所教授。教育社会学、現代日本社会論

金子真理子[カネコマリコ]
東京学芸大学教員養成カリキュラム開発研究センター准教授。教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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