「共犯」の同盟史―日米密約と自民党政権

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000225717
  • NDC分類 319.105
  • Cコード C0031

内容説明

日米が嘘をついてまで守り続けた秘密の価値とは何だったのか―。在日米軍基地の自由使用という根本的利益を死守する米側と、主体性を追求するごとに依存が深まる日本。現在に至る日米同盟が抱える矛盾の中心に様々な「密約」が隠されていた。岸内閣から安倍内閣まで、国益の名の下に国民の眼から隠されてきた同盟の現実とは、歴代政権が目指した「真の独立」の挫折の過程でもあった。日米間に結ばれ、沈黙のうちに消えていった数々の密約の痕跡を、膨大な米公文書の調査と日米双方の関係要人への聞き取りを元に洗い出し、虚実ない交ぜの日米同盟の真実を検証。同盟の通史を描く歴史ドキュメンタリー。

目次

プロローグ 長すぎた戦後
第1章 かすむ「独立」の座標
第2章 「黄金時代」の陰で
第3章 増殖する秘密
第4章 最も“利益”を上げた取引
第5章 膨らむ「応分」の負担
第6章 共通の敵
エピローグ 「主体性」という幻影

著者等紹介

豊田祐基子[トヨダユキコ]
1972年生。早稲田大政治経済学部卒。96年共同通信社入社。大阪府警担当などを経て、02年東京本社。日朝国交正常化交渉と拉致問題、憲法取材班、防衛庁、外務省を経て、現在、日本銀行担当記者。06年9月から1年間、米ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究大学院、エドウィン・ライシャワー東アジア研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ceskepivo

6
民主党政権の時に「密約」は明らかにされた。また、刑事裁判権に関しても関係文書が公表されている。結果として、戦後の日本の平和は維持されたわけであり、この「密約」について、経緯の解明だけではなく、意義についても考察してほしい。2015/10/11

Francis

1
日米安保の締結以来、麻生太郎内閣に至るまでの自民党政権下で日米間にどのような密約が交わされてきたか、アメリカ合衆国の情報公開制度に基づいて検証した力作。はじめから骨抜きだった事前協議制、沖縄返還の費用負担の密約にはじまる「思いやり」予算など、敗戦国だからと言って、ここまでアメリカの言いなりになって良いのだろうか。もっとも社会党をはじめとする非自民勢力が説得力のある対抗政策を打ち出せなかったのもまた事実な訳で・・・。今後の日米関係を考える上で読んでおいた方が良い本。2013/07/08

シュミットさん

0
あたかも地下茎のように日米水面下にはりめぐらされた密約。日米密約と自民党政権との関わりをこれほど丹念に描写した作品は他にないだろう。2010/03/16

kozawa

0
密約と日米のかけひきの歴史、興味深いPOV 昔のことはもうオープンにしようよ。。。2009/08/22

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