出版社内容情報
戦間期の日本ではデモクラシーが謳歌され、個人主義の形成、大衆文化の爛熟が実現した。しかしファシズムの言語編成が完成したのも、まさにその時期である。両者の必然的連間を見事に論証した、画期的な思想史。
内容説明
座談会「近代の超克」は何を語ろうとして何を語ってしまったのか―民間学・マルクス主義から小林秀雄まで、戦間期の思想史像を一新する。
目次
序 すべては歴史の名の下に
第1章 モダンライフという幻想
第2章 近代を超克する(多様な出来事の継起の終わりとしての事件;アメリカニズム;表象の問題と歴史の地位)
第3章 現在を知覚する(「モダンライフ」という約束;「機械というプリズム」を通して;「群集の人」―大衆文化のアクチュアリティ;日常生活の哲学化;歴史編成と民衆娯楽;街、隠れ家、主体性)
著者等紹介
ハルトゥーニアン,ハリー[ハルトゥーニアン,ハリー][Harootunian,Harry]
ニューヨーク大学教授。日本近代史・歴史理論専攻
梅森直之[ウメモリナオユキ]
1984年早稲田大学政治経済学部卒業。シカゴ大学Ph.D.早稲田大学政治経済学院教授。日本政治思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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