内容説明
二個師団増設問題やシベリア出兵から一九四五年の敗戦に至るまでの政軍間の角逐を丹念に追いながら、総力戦体制の構築と統帥権の独立という、相反する指向の対立と妥協の産物として、「軍部による合法的・間接的支配」、「軍民融合型支配」が最終的に成立したことを明らかにする。著者の長年にわたる研究の集成。
目次
政軍関係論から見た近代日本の政治と軍事―近代日本政軍関係史研究への適用の問題に関連して
第1部 第一次世界大戦期から大正末期までの政軍関係(二個師団増設問題をめぐる政治と軍事の対立;第一次世界大戦後期政軍関係の変容)
第2部 大正期における内政・外交をめぐる政軍関係(シベリア干渉戦争時の戦争指導と外交指導;陸軍の軍制改革問題をめぐる政軍間の抗争と妥協)
第3部 昭和初期政軍関係の展開と変容(満州事変前後期における政軍の対立と統帥権問題;日英米開戦直前期までの政軍関係の変容と日本型政軍関係の成立)
日本型政軍関係の構造と特質―「軍民融合型支配」への道




