内容説明
映画やPOPSなど多様に花開く“韓流”文化現象。なかでも、とりわけメディアやマーケット、研究者たちをも驚かせたペ・ヨンジュンファン、そしてその後の韓流ドラマファンたちのエネルギーの解読は、日韓の文化背景、両サイドのマーケット戦略、メディアの政治学などが絡み合い、思いのほか難しい。韓国生まれ、英国在住の女性研究者が、日本滞在中にこの謎を追いかけ、日本の読者のために書き下ろした本書は、ファンたちに寄り添ったインタビューと、“ヨン友ネットワーク”を駆使したフィールドワークとから生まれた、貴重で活き活きとした報告・分析である。
目次
1 韓流とペ・ヨンジュンの物語
2 消費と自己確認―新大久保を闊歩する女性たち
3 韓流ファンダム現象の内と外で
4 ホモ・ルーデンスの日本
5 同床異夢の韓流議論
6 進化する韓流
おわりに 新しい世代のための日韓文化解読
著者等紹介
イヒャンジン[イヒャンジン]
李香鎮。英国シェフィールド大学東アジア学部准教授。ナショナリズム/トランスナショナリズムと映画文化研究(韓国・北朝鮮・日本ほか)。2005‐07年立教大学客員研究員
清水由希子[シミズユキコ]
韓国語翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シベリア研修所
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韓流に触れ異文化交流が行われることで人々の生活がどう変化したかや、韓流作品の分析などのミクロな話は面白いが、筆者の提示するマクロな構図には疑問を持った。政府あるいは政治家(主に男性)と韓流ファン(中年女性)という対立軸は果たして意味を持つのだろうか。日本型企業社会が終わり韓流ブームを引っ張ってきた時間的・金銭的に余裕のある専業主婦層が消滅したとき韓流はどうなるのか気になった。あと、訳者後書きが無いのは個人的にマイナスポイントだった。2012/01/06
ごへいもち
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面白かった2008/09/06
がっきー
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ファンコミュニティのスピリチュアル効果について深く考察したくなった一冊でした。2008/07/13
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