オバマを読む―アメリカ政治思想の文脈

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000224185
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C0031

出版社内容情報

オバマの思想とは何であり、それはどこからやって来たのか。オバマの著作や演説を丹念に読みこんだ思想史家が、彼の思想を、アメリカ・デモクラシーの歴史、哲学的プラグマティズムの伝統、そして一九六〇年代以降のアカデミズムの環境の中に位置づけて考察してゆく。オバマを思想史的文脈のなかで浮かび上がらせる本格的研究。

内容説明

オバマはなぜ挑発よりも熟議を好み、中庸の擁護者であろうとするのか。そこに見られる彼の思想とは何であり、それはどこからやって来たのか。オバマの著作や演説を丹念に読みこんだ思想史家が、彼の思想を、アメリカのデモクラシーの歴史、哲学的プラグマティズムの伝統、そして一九六〇年代以降の知的状況のなかに位置づけて考察する。オバマの政治観・社会観・歴史観を思想史的に読み解く本格的論考。

目次

第1章 バラク・オバマの教育
第2章 普遍主義から個別主義へ
第3章 オバマのアメリカ史
終章 夢、希望、そして、アメリカの政治的伝統

著者等紹介

クロッペンバーグ,ジェイムズ[クロッペンバーグ,ジェイムズ][Kloppenberg,James T.]
1951年生まれ。ハーヴァード大学歴史学部教授。思想史専攻

古矢旬[フルヤジュン]
1947年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科・アメリカ太平洋地域研究センター教授。アメリカ政治外交史専攻

中野勝郎[ナカノカツロウ]
1958年生まれ。法政大学法学部教授。アメリカ政治外交史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たま

15
恥ずかしながら、この本を読むまでオバマのことを殆ど何も知りませんでした。そんな私でも読めるような、オバマに影響を与えた思想などをオバマの半生に絡めて論じている、半ば自伝的な書でした。熟議デモクラシーとプラグマティズム、歴史主義などを主に論じていて、少しは理解できたつもりですが…まだまだ浅い読みしかできていないと思います。さて、この本を読了した今日この日が大統領選挙の投票開始日です。オバマは再選なるのでしょうか。ニュースに注目しよう、と思えるようになったのも、この本を読んだおかげです。2012/11/06

takao

2
古矢ほか共訳 オバマを読む 市立311ク 大学311.25O11K James T. Klopenberg, Reading Obama: Dreams, Hope, and the American Political Tradition, Princeton U.P. 2012 2023/07/21

オサムくん

0
オバマについて、アメリカ政治思想の切り口から描いた好著。2017/03/19

キミ兄

0
難解。ジェファーソン、リンカンとの比較。☆☆☆☆。2012/06/18

koji

0
オバマの言葉にはアメリカの初期及びここ数十年の知的文化的大変動から木霊が喧しく鳴り響いているのを聴くことになる、と言います。さて戦後アメリカ思想史をオバマの政治思想に跡付けた第2章は本書の白眉とも言える章です。戦後アメリカ政治思想の巨人はジョン・ロールズですが、①コミュニタリアニズム(テーラー、サンデル)、②フェミニズム、③リバタリアニズム(Rノージック)から批判され、普遍性という「アルキメデスの目」から「役に立つ作り話」に転回します。難解な本でした。2012/10/24

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